断熱材選びは様々な視点が大事

日のよく入る温かみのある部屋

住宅を建てる上で最も重要なものの一つが、断熱材です。現在主に作られている住宅と昔の住宅との大きな違いのひとつとして、断熱性能があげられます。その断熱機能を担う断熱材の機能性がアップすることで、寒さを凌ぎ、さらには家全体の寿命を延ばすことにも大きく関わってきます。しかし、一言で断熱材といってもその種類は様々で、さらにそれぞれ特徴が異なるのです。メリット・デメリットも違ってくるため、導入する際にはそれぞれの特徴を知った上で選択することが重要です。

断熱材は、基本的に熱伝導率が低いものほど熱が伝わりにくく、断熱効果が高いです。ただしここで注意なのが、材質だけではない要素も関わってくるということです。断熱性をアップするためには断熱効率が低い材質のものを選ぶだけではなく、どの素材をどのような厚さで施工するかも重要となります。素材自体はもとより、その厚さでも熱伝導率が変わってくるため、工事を行なっている業者としっかり話し合った上で厚さを決めるのが良いでしょう。また、使用する工法でも違いが出てきます。断熱するための材料だけではなく、その寸法や、さらには工法の違いも知ってから施工することで、理想的な暖かい家を作ることができるということです。

住宅の寿命は、耐久性と快適性を維持することで変わってきます。たとえ住宅自体の耐久性が良くても、住環境が快適でなければ住み続けることは難しくなります。そんな住環境の快適性を保つのが断熱です。現在では地域の環境・気温に応じて、効率の良い断熱材を選べるようになっています。環境に応じたものを選ぶことで快適性が高まり、住宅に住み続けることにつながっていくのです。

覚えておきたいのが、ハウスメーカーごとに使用する断熱材の種類が異なるという点です。断熱材はハウスメーカーによって独自に開発していることも多く、使用するものがあらかじめ決められています。機能や種類、エコであるかなどを考えて選びたいという場合には、住宅を建てる前に希望にあった断熱材を使用しているハウスメーカーを選びましょう。

また、地域によっては、設置範囲や設置量も違ってくるという点にも注意が必要です。ハウスメーカーごとに考え方は異なるため、相談に入った時点で断熱についてもきちんと確認や相談をすると、理想の暖かさに近づきます。たとえ古い住宅であっても断熱を目的にしたリフォームは行えるようになっていて、業者によって考え方・得意とする分野・扱っている断熱材の種類は様々です。リフォームする際には、一つの業者に相談するのではなく、複数のリフォーム業者に相談をして内容を比較検討することをおすすめします。